■ TRPG


SW・眠れる竜の目覚め


舞台 ネイラード
対象レベル 4〜5
対象人数 5〜7
登場人物
■シュバルツ……ツインテールキャット
ネイラードの守護猫。ネイラードのことはいろいろ知っており
今回はPC達に事件の解決を遠まわしに依頼する

■アルファイム・メイ・プール バンパイア
ファラリスの教義に忠実に耽美の世界にのめり込んだショタコンバンパイア。
その上、妙な美学を持っておりヒトには理解不能。死んでるのに生を謳歌する変人。
役どころはトリックスター。
PCに情報を与えるのと、いざというときPCの援護。
今回は世界の危機というか自分の安全の危機なので敵対しない。

■レイモンド・ゲイツ 暗黒神官5レベル
今回の黒幕。
ファリス神殿の司祭として最近赴任してきたが、実はファラリス神官
この町の下に眠る古代遺跡の「大いなる力」を手に入れようと画策している。
ファリス神殿では「良い司祭」として通している。
シナリオ
■ 冒頭
PCたちはネイラードの街に向かう道中の森の中にいる。
突然、パイソンが振ってくる

戦闘 パイソン×1

戦闘に勝つとシュバルツが登場

「君達は強いな。これからネイラードの街に行くのかい?」
「なら、いいことを教えてあげよう。この先を少し行くと洞窟がある。その洞窟には古代のマジックアイテムがたくさん納められているよ」
「何でそんなことを教えるかだって? 僕は強い冒険者が好きなんだ」
「じゃあね。旅の無事を祈ってるよ」

と一方的に言って去っていく。

シュバルツのいう通り歩いていくと洞窟があり。
その奥に宝物庫がある。
途中のトラップ等はなし。事前にシュバルツが解除していた。

宝物庫では各人2つぐらいのマジックアイテムを選ばせる


■ ネイラードの街
■ 依頼
街は閑散としていて、どうも賑わいがない
酒場などで話を聞くと猟奇殺人事件がおきているらしい。
冒険者の宿にいると領主の使いという男から、領主の館に来てくれと言われる。
領主の館に行くと、領主から猟奇事件の解決を依頼される。
いままでに起きている猟奇事件は四件

一件目
街の北西にある広場で女性がばらばらにされ死んでいた。娼婦らしい。
周囲は血で染まっており、目撃情報等はない。

二件目
街の南東にある兵士の詰め所で当直の兵士が殺されていた。
ドアには鍵が掛かっており、中は密室状態。
建物の外壁は土壁で、窓はあるが、人が通れる隙間はない。グラスランナーでも通れない
目撃情報はなし。

三件目
街の南にある商家の家で娘が裸体のまま真っ二つに裂かれて死んでいた。
護衛として冒険者が詰めていたが、誰かが進入した様子はなかったという。
冒険者のパーティは戦士、シーフ、ソーサラー、レンジャー

四件目
街の北東にある路地裏で女性が串刺しにされて死んでいた。
これも娼婦らしく、周囲は血がばら撒かれたように真っ赤に染まっていた。
目撃情報はない。

そのほかにペットが殺されていたり、野良猫などが殺された事件も多発している。

現在は深夜の外出を禁止している状態。
ファリス神殿の神官戦士も自主的に街の警備をしているらしい。
事件の解決として報酬を一人1500ガメル。前金で300ガメル。
犯人を見つけ逮捕もしくは討伐が目的。


■ 情報収集
・最近、この街に来た人物
ファリス神殿にレイモンド・ゲイツが赴任してきたという情報が手に入る。評判はとてもよい。
酒場などで深いフードを被った人物の目撃談が聞ける

・場所について
文献等を調べれば、この街の地下に古代魔法帝国の遺跡が眠っていることがわかる。

・被害者の関係について
関係はまったくない。

・犯行時刻
目撃者がいないことから深夜に行われているらしい。

・ファリス神殿の動向
ファリス神殿の見回りを回避するように事件がおきていて
いまだに犯人に辿り着けないらしい。

・文献 領主の館から出てきた文献を調べ古い地図と犯行現場を照らし合わせると
犯行現場の下には何かしらの遺跡の重要な建物が埋まっていることがわかる。
残る遺跡は町の北にある。
三日目までにPCが調べようとしなかったらシュバルツが遠まわしに誘導する。


■ 一日目・夜
警備に出たなら、探索中に屋根の上に人影を発見できる。
追っても見失ってしまう。

■ 二日目・昼
街のあちこちで昨晩見た人影の話で盛り上がっている。
いわく、空を飛んでいた。
いわく、目が赤く光っていた。
いわく、高笑いが聞こえた。
いわく、羽ばたくような音が聞こえた
昨晩、警備に出ていないなら聞いた情報のみ

■ 二日目・夜
警備に出ていれば、街の南西で争う音がするのに気がつく
駆けつけると、アルファイムがダークエルフを殺したところ。
その後ろでは首を切られて血が噴出している女性がいる。

「くだらん。所詮は雑魚か」
「おや。君達は。ああ、シュバルツが言っていたのは君達か」
「余はアルファイム・メイ・プールという。 魂亡き者たちの王に連なるものだ。私がやったのかと?
冗談も大概にしたまえ。何を好き好んで女の血など口にするものか。
クククッ。怯えずとも良い。君たちと敵対する気はない。 安心したまえ。 それどころではないのでな。」
「残る封印はあと一つか……。 小ざかしい連中よな」
しばらく考えたあと
「……過ぎたことは仕方がないな。 君たち神殿に気をつけたまえ。それが君たちに出来ることだ」
そういって姿を消す。

■ 三日目・昼
神殿を調べると司祭は夕方どこかに出かけているらしいことがわかる。
深夜には戻ってきている。

■ 三日目・夜
シュバルツがある本を持って現れる
本は下位古代語で書かれており、この下の遺跡に古代魔法王国時代に
とある魔術師が呼び出した竜王の魂が封印されていることがわかる。
ただ、制御できるシロモノではなく放置すれば世界が滅びかねない。
封印から解けた直後は封印の影響でかなり力は制限されているだろうとうこと。

■ 四日目・夕方
・司祭を尾行する場合
夕方司祭を尾行するなら町外れの小屋につく。
そこで司祭とダークエルフの話を聞ける。
そこを抑えることができれば事件は解決。
レイモンドはファラリスの司祭で、この街の地下に眠る「大いなる力」を手に入れようとしていた。
再封印はレイモンドの持っていた本を解読することで可能。

高司祭×1
司祭×2
ダークエルフリーダー×1
ダークエルフ×3


・小屋の存在に気がつかなかった、レイモンドとダークエルフに逃げられた場合
・PCが犯行現場付近に潜んでいた場合
知力+シーフ技能の判定で13以上の場合
どこかでさらってきた女性を殺そうとする。
4ターン目に女性がダークエルフリーダーによって殺される。

ダークエルフリーダー×1
ダークエルフ×3

・3ターン目までに女性を救えた場合
ダークエルフは全員死亡。
捕まった場合は自害。無理だった場合も黙秘。
しばらくすると神官戦士を引き連れたレイモンドが登場
女性を保護すると言いう。

渡した場合その場で殺されてしまう→女性が殺された場合へ
レイモンドの正体を暴いた場合は戦闘

レイモンド×1
暗黒神官×3

・現場にいなかった場合
北の地区にいれば駆けつけられるが、すでに女性は殺されたあと。

・女性が殺された場合。
遺跡によって封じられていた竜王の魂が現出。
まず最初に封印をといたレイモンドとダークエルフたちを一口で瞬殺。
ほうっておくとネイラードはもちろん周辺の国々までチリと化しそうな勢い。
アルファイムとシュバルツも参戦して戦闘。

能力は目覚めたばかりなのでエルダー・ドラゴンのデータで
ただし、霊の為、通常武器は無効。 
モンスターレベル10
肉体がないので防護点は10。
そのほかは-5。
古代語魔法と竜後魔法は使用不可

このあたりはアルファイムから告知

倒せればエンディングへ


■ エンディング
シュバルツが例だと+2の魔剣とリンケージ・リングいくつかの魔晶石をくれる。
領主の方も事件の結末を聞くと2000ガメルとこの街での活動の便宜を約束してくれる

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©Sakuraduka Narumi/F.E.L 2004